静ある動。秩序ある揺らめき。 静ある動。秩序ある揺らめき。

多くの文豪たちによって
礎が築かれた文京区音羽。
今も文学の空気を纏うこの街に
『Modelia Days GOKOKUJI』は悠然と建つ。
主張し過ぎない静謐な佇まいでありながらも、
ランダムに並ぶ開口が躍動感を与える外観。
空間を最大限に活かした、
開放的で自由な発想を尊ぶ室内。
それらに込めた創り手の思いは、
言葉によって紡がれてきた街にあるからこそ、
言葉に頼ることを必要としない。
何を感じ、どんな解釈を導きだすか。
その答えは、住まう人のものとなる。

Modelia Days gokokuji

一過性の美を追わない、
極限まで無駄をそぎ落としたシンプル。
そこは良質な無地のキャンパスであり、
住まう人の個性を色づけることで完成する。
この一貫したModeliaのコンセプトを継承し、
住みやすい街をロケーションとするのが
Modelia Daysです。

Design concept

私たちはアートのように時代を超越し常に新鮮さを持ち続ける建築を心がけています。そのためにもまず文京区や護国寺という街の持つ文脈を読み取り作っていくことが大事になります。ロケーションも幹線道路から一歩入った閑静な住宅街にあるので、そこもデザインコンセプトのアプローチとなっています。

今回は街からほんの少し距離を置いた都心の隠れ家のような場としたいと考えました。外観に角度を付けた奥行のあるスクエアの窓を並べたのも、浮遊感のあるデザイン的なアイコンという意味だけでなく、コンクリートの重量感を軽減させて周辺に馴染む効果も狙っています。さらに前面の道路から距離を取ることで、近隣と近づき過ぎないプライバシーを大事にできるゆとりのある設計にしています。室内は窓枠を囲むように内側へ突き出たフレームや扉のないクローゼットなど、住まい手次第で自由に独創的な使い方ができる仕掛けを多く用意しました。ここに暮らすことで、自らと向き合い自分らしさを見つけながら楽しんで欲しいですね。

[works]
  • □Aoyama 346
  • □Modelia Days NAKANOBU
  • □ハッセルブラッドギャラリー
  • □Primegate 高田馬場

コラボレーションとして2012年の商業空間を皮切りに、現在まで7件を手掛けています。二人の明確な役割分担を作らず、その都度スタイルから築き上げる形をとっています。お互いが刺激を与え合い化学変化を起こすことで、決して一人では創造しえなかったクリエイティビティを発揮できるのがこのユニットの強みです。

佐々木 龍一 1970年、東京都に生まれる。1994年にイリノイ工科大学建築学科卒、1995年にコロンビア大学大学院修士。卒業後はニューヨークAsymptote Architecture、久米設計を経て株式会社佐々木設計事務所に入所し、2006年から同代表取締役。SDレビュー入選、リーフ賞入選、ICONIC賞、イギリスARアワード入賞、ドイツデザイン賞、グッドデザイン賞など多数受賞。米国建築家協会Associate会員・日本建築家協会会員・日本建築学会会員。

奥村 梨枝子 1977年、大阪に生まれる。小学校をベルギー・ブラッセル、高校生活をオーストラリア・シドニーで過ごす。2000年、津田塾大学卒業。2009年、武蔵野美術大学卒業。メーカーやゼネコンで勤務の後、2011年から個人事業として活動。2014年にATELIER O 一級建築士事務所を設立。リーフ賞入選、ICONIC賞、ドイツデザイン賞など多数受賞。一級建築士・宅地建物取引主任者・武蔵野美術大学非常勤講師。